2010/12/31

中野店年始情報 <拳禅一如>




少林寺拳法といえば日本の中で空手や柔道に引けをとらないくらい知名度及び修練人口を誇るメジャー武道と思われますが、
その詳細については意外に知られていないのが本当のところなのではないでしょうか。

まず空手とどう違うの?とか。昔「空手バカ一代」を読んで空手を始めたいが間違えて、又は近くに空手の道場がないなどの理由で
少林寺拳法を始めた、いう話は前田日明や松井章圭等を始め何度か聞いたことがあるし、「少林寺」というネーミングから映画でも有名な
中国の少林拳と混同されたりと、なにかと誤解の多いような気がします。

しかしよくよく中身を見てみるとその確固たる思想及び技術体系、組織形態などマンモス団体にして揺るぎないものを感じることが出来ます。

古来より武の道と思想や宗教は常に密接な関係にあったと思われますが、現代の武道団体では最もそれを強く遂行しているのがこの少林寺拳法
なのではないでしょうか。

少林寺拳法の創始者、宗道臣が戦後の混乱期にあまりにも心が廃れた人々を見て、これではいかんと一念発起したのが始まりとされている少林寺拳法。
そもそものスタートが人間の精神性の再構築だったので、一貫してそのコンセプトは守られているという訳です。(最も当時は人を集めるための触れ込みとして
「ケンカのコツを教えてやる」と言っていたとも言われていますが)

2007年に創始60年を迎え記念大会が行われたのも記憶に新しいところですが、今回はそんな少林寺拳法の50年を区切りとした貴重な文献が入荷。


『少林寺拳法五十年史』第一部、第二部、別冊セット ¥6,300

第一部は「正史」。宗道臣開祖が少林寺拳法を立ち上げ、全世界に組織を広げていくまでを関わった様々な人々の証言や資料と共に書かれています。
第二部は「道院・支部の記録」。全国各地の支部、道院がくまなく紹介されています。
そして別冊。「有段者芳名録」発行が1997年なので1996年時点での有段者の名前が記載されています。各界の著名人にも有段者の多い少林寺拳法なので、
探してみれば皆さんの知っている名前がきっと見つかることでしょう。

さらには、

『復刻版 拳法教範』 ¥3,150

昭和27年に発行された同タイトルの教則本の復刻版。なるほど中を覗いてみるとその時代を感じさせる作り。
拳法の技術に関する図解等は無く、組織拡大に際してそれぞれの意識統一に主眼を置いているだけあって、やはり他の武道と比べ心がけであったりとか、思想面に関する記述が目を引きます。

そして、「月刊少林寺拳法」がどさっと来た! 各¥50

格闘技というより護身術というコンセプトに重きを置いており、女子の修練人口も多い少林寺。以前TV で見ましたが、音楽に乗せてエアロビのように型をこなす稽古なんてのも最近はやっているようです。
タイトルの「拳禅一如」は少林寺の教えの中の一つで、心と身体を同時に鍛えてこそ一つの形になるという事を表しています。

スポーツもいいけど心の入った鍛錬こそ現代の日本人には必要!そんな少林寺の世界に触れてみてはいかが?

どーですか、お客さんッ!!

こちらは1月1日に登場します!!

(担当 清水)